nicht seinの読書感想文

漫画やアニメ、同人誌の感想やらなんやらを細々と残そうかと。

アスラクライン10

物語が大きく動いた巻。動きすぎたような気がしないでもない。
発売日前なので、続きを読む形式で。


もう最後の50頁の展開がすごすぎるったらありゃしない。
前半の逃走シーンなども派手な割に妙にほのぼのとしていただけに、その落差が大きかった。
兄の直貴と操緒の姉の環緒がそのまんま一週目の智春と操緒というのはほぼ予想通りでしたが、裏で画策してたのが部長だったのは予想外。でも、確かにそう考えるとつじつまが合うんですよな。
部長の考えもわからんでもないですが、やっぱりそこに手を出しちゃいけないよなぁ。
「どうして同じ過ちを繰り返そうとするかな?」という発言からすると、1巡目の世界の智春とも同じようなことをやっていたのかもしれません。

「虹色に光る輝きが頭上へと集まっていく」というのはやっぱり赤方変移?
暴走した結果、極小のブラックホールを作り出しちゃった、ってことだろうなぁ。
最後の最後で奇しくも部長の願ったとおり時間を遡って「一巡目の世界」に飛んだわけですが、一緒に居るはずのアニアと奏ちゃんはどうなったんだろう?
部長の言が正しいのなら「オリジナルの存在は上書きされて記憶と経験を引き継ぐ」。
そうすると、彼女たちも智春同様一巡目の世界で「二巡目の記憶」を保持しているはず。
環緒が「最後の跳躍者」として一巡目の世界から時間跳躍したのが「10巻開始時点から一年後」で、智春達が時間移動して出てきたのはまさに一年後のクリスマス直前。
奏がまだ学校に在学しているらしいので、「一巡目の智春」はまだ鋼と契約していない。
直貴が奏をベリアルドールに鋼を使っていたことから、ベリアルドールとなっていれば人が重複して存在いても大丈夫っぽいけど、実際はどうなんだろう?
アスラクライン随一の美少女、ともはのミニスカサンタ姿も約束されていますし、ここからどう持っていくのか、続きが楽しみです。

そういえば、真日輪の契約者って、誰だったんだろう(爆)