nicht seinの読書感想文

漫画やアニメ、同人誌の感想やらなんやらを細々と残そうかと。

銀色ふわり

銀色ふわり (電撃文庫)

銀色ふわり (電撃文庫)

生物を認識できない少女。他の人間も「機械越し」でないと少女を認識できない。
ただ、主人公の春道だけが、なぜか彼女を見ることも話すことも、そして抱きしめることも出来る。
しかし、将来的には誰からも認識できなくなってしまうという悲劇的な未来が確定している。
いぬかみ!やラッキーチャンスとはうってかわって、切ない系の物語。

銀花という名前通り妖精のような儚さ、春道のどうしようもないやりきれない人生、初々しい二人のデートなど、読ませる雰囲気はさすがです。

ただ、「生命が認識できない」ことを科学的に説明しようとしたために、かえって不自然に感じてしまったのが残念。