nicht seinの読書感想文

漫画やアニメ、同人誌の感想やらなんやらを細々と残そうかと。

"実名でのネット活用促す 総務省"

実名じゃないとネットができないなんて、子供のプライバシーはどこにいったんだろう、と素朴な疑問を持ってしまう今日この頃。

徳保隆夫さんの「ネットで実名を出すと天変地異が起きるぞ論」の記事のように釣りなんだろうけど、納得いかないのであえて釣られてみるw

「実名でのネット活用」はちゃんとメリット/デメリットを知らせた上で進めるのなら、理解はできます。わたしは愚痴の吐き出し先としては使えなくなるなぁと嘆息しつつ、はてなを解約するでしょうが。
徳保隆夫さんは匿名でなければ発信できない情報は多くないのです。とおっしゃってます。確かにそうでしょう。でも、匿名でなければ発信したくない情報、というのは意外と多いんですよ。
Anonymousではないけれど、リアルの自分とダイレクトにリンクされると嫌なもの。30歳台のごつい親父が密かに好きな少女漫画の感想をネットにアップ、とか(w

あと、この記事で気になったのが

匿名性が高いために自殺サイトの増殖や爆弾の作製方法がネットに公開されるなど、犯罪につながる有害情報があふれている。

「匿名性が高い」と「自殺サイトの増殖」がイコールで結ばれる理由が分からないです。どうせ「匿名性が高い」=「何やってもばれないからOK」=「悪いサイトを作る」ということなんでしょうけど。
また、爆弾の作り方が悪いのなら、水酸化ナトリウムの説明のページも全部×になってしまうような気もしないでもないです(笑)
子供は情報の取捨選択能力がまだまだ甘いです。大人だと暗黙で理解しているもの(自殺情報があるからといって、実際に自殺するわけではない。爆弾の作り方を知っても実際には作らない)というリテラシーがないので、子供に対してはゾーニングが必要というのは分かります。
ただ、それが一概に有害情報かというと、個人的には「否」と言いたいんですよね。

まあ、結局現時点では「情報フロンティア研究会」の27日分の議事録とか最終報告書がまだアップされていないから、後で見たら杞憂だったということもあるでしょう。
その時は「ばっかでーこいつ」とか笑ってくださいな。