C3 ―シーキューブ― III

C3‐シーキューブ〈3〉 (電撃文庫)

いいんちょさんカッコいいよいいんちょさん
C3と描かれた表紙だけを確認して新刊買ったら１巻だった、という謎な出来事があったりなかったり。
今回はたびたび話題には出ていた黒絵登場の回、と思わせておいて、実際はいいんちょさん大プッシュな回。
黒絵の名前から、てっきり絵画かと思っていたら、呪いの日本人形とは思いませんでした。つか、フィアと淑乳同盟を組むだなんて予想の範囲外ですよｗ

意志を持ってしまった呪われた「道具」の意志を持つが故の苦しみや、力を持つが故の他人と異なる立場、という状況をどうするかというのがこの作品のテーマだと（個人的に勝手に）思っているのですが、今回は今までの中で一番それが一番強く表に出てたような気がします。

いいんちょさんにしろフィアにしろ、「道具」として扱われていた人が、自分の意志を貫くため道具であることを否定する、という王道展開にはやっぱり燃えるものがありますな。助ける方がヒロインで、助け出されるのが主人公ってのがこの作品らしいというか、なんていうか。
一回限りのゲストキャラかと思っていた白穂やサヴェレンティが美味しいところを美味しく持って行ったのには驚きました。その能力の使って、一気に状況をひっくり返してしまったのに更に驚き。だけど、今回一番にんまりとしたのは黒絵のお店を手伝いに来た後に「デートよ。邪魔すれば殺すわよ、人間」という台詞だったりします。仲いいなぁ。

巻末には絵師のさそりがためさんによるラフイラスト集が載っているのですが……
つか、フィアよ。そのチャイナはさすがにまずくね？　スリット深すぎ、背中空きすぎ、パンツはいてなさ過ぎ。後ろなんておしり上半分丸出しっすよ。
GJ、もっとやってください（爆）