フレンズ×ナイフ

フレンズ×ナイフ (MF文庫J)

「ごめんね。いまさら、友達になりたいって言っても………………もう、無理だよね」
「何言ってるんですか。もう…………私達は友達です」

物質をすり抜け人だけを傷つける神器（ソーマ）を操ることのできる神器錬成師の少女、亜子と、彼女を護るという依頼を受けた主人公あかりの切ったり殴ったりしながら友情を育むお話です。
ちなみに、主人公→男性の先輩→亜子→主人公という見事な三角関係になっていて、百合には絶対男がでてきちゃダメ、という人は回避したほうがいいのかな？
でも、引用した文章や「愛の告白をしちゃうかもしれないよ」とか発言があったり、亜子はあかりに対してラブラブですし、あかりも何も出来ないのを分かった上で姉の制止を振り切ってまで亜子の隣に居たいと思っていたり、個人的には百合度高かったです。

後書きで格闘ゲームの話題が上っていて、それでひかりのワイヤーアクションに「空中楼閣」とか「星屑の投擲」とかわざわざ技名がついていたのに納得したのですが、「ＸＸは○○を使った」という味気ない文章になってしまって、正直に言うと名前は付けずにちゃんとアクションの描写をしたほうが良かったのに、と思いました。
特に後半、あかりちゃんの蝶のような空中殺法での描写が結構良かっただけに、なおさらそう思います。

あかりや亜子を始めサブキャラも立ってますし、伏線も残っているので続刊に期待。