ANGEL DIVE1
- 作者: 十文字青,青稀シン
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/05/20
- メディア: 文庫
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そんな印象を受けました。
語り部たる日比野夏彦の口調・感情が見えない上に、他人の意図を全く読み取らない無関心&トワコに対してのみ見せる執着のせいで、主人公なのにまったく感情移入できないキャラになっています。そのかわり、周囲を固める真鳥姉妹や相楽希有、特に真鳥依慧が良いキャラしています。
異能を持っているけれど普通の少女で、異能のせいで自我を見失いやすい織慧から片時も離れず大切に守り、友情には厚く、でもドSというステキ少女。
希有も猫と夏彦に対する情熱がちょっと度を超えている陰猫師もとい外法使いですが、あの父親に育てられたにしてはまともかと。真鳥やマグノリアに嫉妬する姿なんて可愛らしいです。
ちょっとしかでませんが、夏彦の背中を押す姉の春もいい感じです。
一見、夏彦の周囲に女の子ばっかりのハーレム展開なわけですが、ちっとも色っぽくないのは夏彦のどこか壊れた感性のせいかな、なんて思ってしまいました。
そんなわけで、夏彦にずっと違和感を感じ続けてたためか、最後のエピローグを読んでも全然意外ではなく、「ああ、やっぱりそうなっちゃったか」と思ってしまいました。