nicht seinの読書感想文

漫画やアニメ、同人誌の感想やらなんやらを細々と残そうかと。

MA棋してる!

MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫)

MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫)

正直あらすじと表紙を見たとき、あの重厚な「抗いし者たちの系譜」を書かれた三浦さんとは思えず、何回か確認してしまいましたw
実際に読んでみると、妙に魔法の設定が細かかったり、登場人物達の行動が理性的だったりして、やっぱり三浦さんらしい作品だと納得。
異世界からイレギュラー的に落ちてきたソフィーを元の世界に戻してあげるために魔法の力を手にする健気に頑張る系の少女、奏。
ライバルは冷静沈着クールビューティ系の少女、咲。
奏のマスコットキャラことソフィーは強突張りの魔法世界ではオチこぼれ系なインコで、咲のマスコットは真面目エリート系元生徒会長の黒猫、とこちらもある意味定石。
ぽぽるちゃさんのふわりとした絵柄もあって、奏がとにかく可愛いです。ぷくぅとほほを膨らませたり、笑ったり、一つ一つ仕草が頭に浮かんでしまってニヤニヤしっぱなし。
最後のHello, Magic Worldの文字の処なんて、咲がどういう顔で書いていたかを想像するだけでご飯三膳は食べられますw
「抗いし者たちの系譜」でも少し気になったのですが、途中が冗長気味になってしまうのはありますが、咲と奏の友情がこの先どうなるのかとか、ソフィーが地上に飛ばされた背後関係とか続きが楽しみです。