モノケロスの魔杖は穿つ２

モノケロスの魔杖は穿つ〈2〉 (MF文庫J)

一巻を読んだのがずいぶん前なので、最初話について行けなかったのは秘密。
展開がややスピーディー過ぎかなと思ったけれど、伊都工平さんらしいしっかりした世界設定に基づいたキャラクター達の掛け合いは相変わらず楽しくて、良かったです。
一見、外向きな『魔術師』麻奈ではなく『騎士』の律が国の外からの情報を受け入れるレセプターだったりするのも面白い。助言する『魔術師』と方針を決める『国王』だけじゃ国が暴走してしまうから、外からの情報を判断して何が『正義』かを定義するのが『騎士』の役目なのね。

それにしても、いくつか感想サイトを眺めてみて思ったのだけど、やっと復活する正ヒロイン霜夜についてだれも触れていなかったのに全米が泣いた。
バシレイスが２巻で止まっているので、是非モノケロスは続いて欲しい。そしてできれば、バシレイスの復活を！