nicht seinの読書感想文

漫画やアニメ、同人誌の感想やらなんやらを細々と残そうかと。

広告出稿金額を調べてみました。

http://d.hatena.ne.jp/Hayashida/20070608/1181284079
林田さんのこの記事をよんで、「CanCamって偉く広告出稿費高かった記憶があるなぁ……」という疑問から調べてみました。
全部4C1ページ広告の出稿量となっています。

まずはゲーム雑誌から。

誌名 部数*1 広告出稿費 費/部
ファミ通 50万*2 110万*3 2.2
電撃プレイステーション 16万 90万*4 5.6
ゲーマガ 10万*5 65万*6 6.5

まあ、ファミ通の実売は30万ぐらい(いくらなんでも倍はないだろうと想像)でしょうから、費/部(=1部あたりの広告費用)はだいたい3ぐらいなわけですね。
そう考えると、ファミ通は余りぼりすぎでもないのかも。


次はオタク系雑誌。オタク系じゃないやい、と反論は受け付けません(ぉ

誌名 部数*7 広告出稿費 費/部
アニメージュ 8.6万 80万*8 9.3
ニュータイプ 16.5万 96万*9 5.8
コンプティーク 6万 62万*10 10.3
電撃G'zマガジン 28万*11 60万*12 2.1

1部あたりの比率は高いです。ファミ通が良識的に見えますw
でも、部数自体が少ないので金額的には安め。たぶん、広告料金の下限がこのあたりなんでしょうね。
ただ、もろコアな層なので、広告効果は高そうです。まあ、(広告の出向先の)選択の余地がない、というのもあるかもしれませんが。
この系統の雑誌広告では去年だかのKIDSの広報さんの「ゲーム購入アンケートはがきで雑誌を読んでいない人が4割近くいた。どこに広告を出せばいいのか分からない」という言葉が印象的でした。(数字細かいところは違うかも)


次は情報誌。

誌名 部数*13 広告出稿費 費/部
CDでーた 8万 90万*14 11.2
DVDでーた 14万 75万*15 5.3
TOKYO Walker 12万 165万*16 13.8
週刊ザテレビジョン 71万 200万*17 2.8
月刊ザテレビジョン 110万 190万*18 1.9
BLT 22万 120万*19 5.5
TV Japan 70万 180万*20 2.5


最後に一般雑誌。

誌名 部数*21 広告出稿費 費/部
CanCam 71万 240万*22 3.3
ViVi 46万 190万*23 4.1
LEON 9万 180万*24 20
週刊少年マガジン 98万 230万*25 2.3
週刊少年サンデー 100万 130万*26 1.3
アフターヌーン 13万 55万*27 4.2
なかよし 42万 110万*28 2.6
ちゃお 100万 130万*29 1.3
花とゆめ 29万 62万*30 2.1


ちなみに選別に特に深い意味はありません。わたしが知っているのを適当にあげただけです。
他の雑誌を知りたい場合は

などからどうぞ。
雑誌の実売数などについては一般社団法人 日本雑誌協会に詳しい数字があります。
集英社やKKベストセラーズなんかの広告料掲載サイトアドレスがみれないのが残念。
なお、この数字は正規の金額、というだけで広告代理店経由だと全然変わったりします。そういう意味では余り参考にならないかも。


さて、こうして調べてみた結果。確かにゲーム雑誌の広告料は部数の割に割高っぽいですね。
ただ、これは専門誌はどうしても部数が多くならないのに対し、広告料は下限があるという理由で、別にゲーム雑誌業界に限ったことではないと思いました。というかもっと割高な雑誌がいっぱいあるしw(LEONとかコンプティークとか)

でも、個人的にはそれはCanCamに載っけられるような、ファッション情報を求めている20代OLが希求するようなゲームなの?と考えると、FFでも正直微妙な気がします。
さらに、異業種からの広告出稿割増料金を取られたり(ファッションやブランド関連の最新ニュースやコラムを発信するファッションブログ | ファショコン通信公式ブログ]などより)するため、表の正規料金とはまったく異なる数字になると思われます。
そうすると、簡単にCanCamやらTOKYO Walkerに広告出稿、という訳にもいかないのもむべなるかな。

個人的にはライトユーザーや新規顧客など、興味がない人に対して興味を持たせるというのは凄くパワーが必要&大量にやらないと意味が全くないので広告にお金が使えるところに任せて、ピンポイントにゲーム雑誌に出すというのは正しい気がします。上手くすればクロスレビューに載っけて貰えるかもしれませんしね(w